なぜ、私は「見える化」にワクワクするのか
最近、私は「オーラリング」というスマートリングで、自分自身の健康状態をチェックすることに夢中になっています。活動量や睡眠の質が「見える化」されることで、健康へのモチベーションが劇的に上がるのです。
奇しくも、これは私たちが先日発表した、株式会社フォーバル様、株式会社タニタヘルスリンク様 との業務提携の核心にも通じています。これまで難しかった「健康情報の数値化」が可能になる ことへの期待。そのワクワク感を胸に、私は那覇マラソンの練習も兼ねて、ある挑戦を決めました。
沖縄本島北部に位置する、やんばるの森。 この森は、2021年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の一部として、ユネスコの世界自然遺産に登録された、まさに地球の宝とも言える場所です。大陸との分離と結合を繰り返す中で、隔離された島嶼環境で独自の進化を遂げた結果、ヤンバルクイナ やノグチゲラ といった、世界でもここにしか生息しない多くの固有種・絶滅危惧種が息づく「生物多様性の宝庫」 として、その価値が世界に認められました。
私の挑戦は、その世界遺産の森の最高峰、与那覇岳への初登頂です。
トトロの森と、心拍数180の教訓

登山アプリの情報では「難易度・低」となっていたため、気軽な気持ちで登り始めました。しかし、登山道は倒木 が道を塞ぎ、時には急斜面も現れる、初心者の私にはちょうど良いチャレンジングなコースでした。

まるでトトロの世界に迷い込んだかのような竹林 を抜け、オキナワキノボリトカゲ といった初めて出会う生き物に心躍らせる。そんな中、今回は一人でのハイキングだったため、私は一つの失敗を犯していました。
「ペース配分」です。 誰にも合わせる必要がない気楽さから、つい早足になり、気づけば心拍数が180近くまで跳ね上がっていることも。
そこで私は改めて痛感しました。 何事も、焦ってあれもこれもと手を出すのではなく、計画的に、適切な休憩を挟みながら「コツコツと継続する」ことがいかに重要か。健康増進も、まさにこれと同じです。
「一歩の蓄積」と「俯瞰する視点」
この「コツコツとした継続」という気づきは、今回の提携の核心と、私の頭の中で見事に重なりました。
登山における「一歩一歩の積み重ね」が、やがて山頂という結果に繋がるように。 タニタヘルスリンク様のサービスがもたらす「日々の健康データの蓄積」 こそが、個人の健康、ひいては組織の未来を創り上げるのだと。
山頂自体は木々に囲まれ景色は望めませんでしたが、山頂近くに、たった一ヶ所だけ視界が開ける場所がありました。

そこから見えた、やんばるの広大な森と、その先に広がる太平洋。 この「俯瞰する視点」こそ、私たちが目指すべきものだと直感しました。 日々のデータという「木」を見るだけでなく、組織全体の健康という「森」を、そして社会という「海」を俯瞰で見ることの重要性です。
ビジョンを実現する「最強のパートナー」と共に
今回のフォーバル様、タニタヘルスリンク様との業務提携は、私にとってビジョンを実現するための「最強のパートナー」 を得たことを意味します。 この提携で可能になる「健康情報の数値化」 は、しかし、始まりに過ぎません。
私たちが目指す「未来の健康経営」とは。
それは、企業が従業員の健康を一方的に「管理」するものではありません。 働く一人ひとりが、自らの健康と可能性を日々「見える化」し、モチベーション高く、自らの意志で「アップデート」し続ける。
結果として、個々が輝き、組織全体が強くなる。 そんな「最強の組織」が、日本中で次々と生まれている未来です。
与那覇岳の山頂(の標石)に立ち、私はその未来の実現に向けた、新たな決意を固めました。

まず、この「最強の組織」の姿を、より明確な「健康経営の未来ビジョン」として策定すること。 そして、そのビジョンを絵に描いた餅で終わらせないために、フォーバル様、タニタヘルスリンク様と共に、働く人々が「楽しく健康になる継続的な取り組み」を具体的に企画していくこと。
この挑戦を、来年(2026年)には必ず実行に移します。 私たちの「未来の健康経営」へのハイキングは、今まさに始まったばかりです。
