主治医のような社会保険労務士法人 Shujiinoyouna Labor and Social Security Attorney Corp

「ただ火を眺める時間」が、組織を救うかもしれない理由。

経営者という仕事は、常に「決断」の連続です。
情報の波にさらされ、論理的な正解を出し続ける日々。

そんな日々に少し疲れた時、私は山に入ります。
そこで出会うのは、都会のアスファルトでは見落としてしまいそうな、足元の野草たちです。

誰に教わるでもなく、踏まれてもまた起き上がるしなやかな強さ。
そして、名前も知らないような小さな花にも、一つとして同じ形はなく、それぞれの場所で懸命に「個」を輝かせている姿。

そんな彼らを眺めていると、「ああ、組織も本来こうあるべきだよな」と、経営の原点を教えられるような気がします。
今日は、そんな森の中での気づきを、組織づくりのヒントとして共有させてください。

会議室では出ない「本音」の行方

山の家で過ごす夜、私はよく焚火をします。
パチパチという音、揺らぐオレンジ色の光。

火を囲んでいると、不思議なことが起こります。
普段は口数の少ない人がポツリと身の上話を始めたり、あるいは普段は強気な人が弱音を吐露したりします。
そこには、役職も、利害関係も、アジェンダもありません。

ただ「火を囲む仲間」がいるだけ。

私はこの空気感こそが、今ビジネスの現場で盛んに叫ばれている「心理的安全性」の正体なのではないかと思うのです。

ビジネスの現場、特に会議室という空間は、どうしても「鎧」を着てしまいがちです。
「社長としての発言」「部長としての責任」。
効率よく正解を出すために研ぎ澄まされたその空間では、非効率な「感情」や「迷い」は、ノイズとして処理されてしまいます。

でも、本当に組織を強くするアイデアや、危険を知らせる小さな違和感は、往々にしてその「ノイズ」の中に隠れているものです。

「無駄な時間」を、許容できていますか?

現代の経営は、とにかく「無駄」を嫌います。
生産性、タイパ(タイムパフォーマンス)、効率化。

もちろん大切ですが、焚火を眺める時間は、効率の観点から見れば「究極の無駄」です。
ただ木を燃やして、灰にするだけですから。

しかし、その「目的のない時間」があるからこそ、私たちは心の鎧を脱ぎ、素直な人間に戻ることができます。

組織も同じではないでしょうか。
一見無駄に見える雑談、目的のないランチ、少し長いコーヒーブレイク。
そうした「余白」を、経営者である私たちが「サボっている」と見るか、「焚火のような温め合う時間」と見るか。

その眼差しの違いが、組織の空気(周波数)を決定づけている気がします。

オフィスに「見えない焚火」を置く

もちろん、オフィスの中で実際に薪を燃やすわけにはいきません(消防法で怒られてしまいますね)。

ですが、「見えない焚火」を置くことはできます。

それは例えば、結論を急がない対話の場を持つこと。
数字の話を一切しないミーティングを設けること。
あるいは、社長ご自身が「いやぁ、実は最近、こんなことで悩んでいてね」と、鎧を脱いでみせること。

そんな温かい隙間が組織にあるだけで、社員の皆様は「ここでは息をしていいんだ」と安心できるはずです。

「焚火合宿」へ行きませんか?

効率化の果てに、組織が冷え切ってしまわないように。
時々は心の焚火を囲んで、暖を取り合いませんか?

もし「最近、社内の空気が硬いな」「もっと腹を割って話したいな」と感じたら、ぜひ一度、私と一緒に「焚火リトリート合宿」をしましょう。

会議室のホワイトボードの前ではなく、星空の下で火を見つめながら。
社長も新人も「ただの人」に戻って語り合う時間は、どんな精緻な研修よりも、組織の結束を強くしてくれるはずです。

火起こしの準備なら、私が喜んでお引き受けしますよ。